一年の早さが年々スピードアップしています。特に、学校司書の仕事を始めてからは、学校行事が次々にやってきて、その学校行事に合わせて展示をしていると、あっという間に三月がやってきます。
そして今年は、勤務先の小学校から異動になるので、子どもたちや先生方ともお別れです。
異動が決まった3月初めくらいからは、こんなかわいい子たちと、もう会えなくなってしまうのか・・と、胸のあたりがきゅーっとなり、仕事中にも関わらず、涙が出そうになることもありました。
去年の4月、初めて学校図書館に来たときに、「せんせー、ぼくのすきなほんって、なあに?」と、質問してくれた子がいました。
「ぼくのすきなほんって、なあに?」と尋ねられて、ハッとさせられました。自分の好きな本を見つけるって、実はかなり難しいのかもしれない。ある程度の冊数の本を知らないと、好きか嫌いかなんてわからない、ということに、遅ればせながら、気づきました。自分の好きな本を見つけるためにも、たくさんの本を読んでほしい。そして私は、できる限り、幅広いジャンルの本の読み聞かせをしたいなあと思いながらの1年でした。
3月になり、ぼくのすきなほんって、なあに?と言った男の子は、今では、自分で昆虫や工作の本を選んで借りていくようになりました。この間は、「せんせー、おてつだいのほん、ありますか?」と。「おてつだい?お料理とかでいいのかな?」って聞くと「そう!ぼくおかあさんのおてつだいしてあげたいけど、どうやったらいいかわからないから、ほんみてしらべるの。」
なんと素敵な子!!でも、もうお別れかあ・・と、またしても、胸のあたりがきゅーっとなってしまったのでした。
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