先日、お世話になった小学校で、今年度最後のお仕事を終了しました。4月からは、新しい担当校へ異動となるので、子どもたちとも、お別れです。
最後の読み聞かせに選んだ本は、ボブ・ディラン作 『はじまりの日』。
最後のページは、胸がいっぱいになって、涙が出そうになりましたが、何とか持ちこたえて、子どもたち、一人一人の顔を笑顔で見て、読み終えることができました。(この日一度目の胸いっぱいポイント)
でも、子どもたちが図書室から教室に戻るときに、整列して「先生、ありがとうございました!」と言ってくれたときには、先ほどよりも、さらにこみあげるものがあり、またまた涙が出そうになりました。でも何とか持ちこたえました。(この日二度目の胸いっぱいポイント)
放課後は、とにかく忙しく事務作業や片付けを行っていましたが、先生に連れられて、数名の低学年の子どもたちがやってきました。
「あらら、本でも返しにきたのかな?」と思っていると、子どもたちは、先生の合図に合わせて
「先生、どうもありがとうございました!これどうぞ!」と、寄せ書きを渡してくれました!
この日三度目の胸いっぱいポイント。でももう限界です。ついに涙が溢れてしまいました・・。泣かずに終わろうと思っていたのに。「ありがとうね、みんなも元気でね。4月からも、たくさーん、本を読んでね!」と言いましたが、本当に伝えたかったのは、どうかどうか、みんなが幸せになってほしいということだけです。
その後、一人でゆっくり寄せ書きを読みましたが、本当に心に沁みました。
「たくさん ほんを よんでくれて ありがとうございました。」
「ぼくは、ヨシタケ シンスケさんの本がすきです。」
「せんせい、だいすき」
「本がすきになりました。しょうらいは、せんせいみたいになりたいです。」
などなど。
学校司書としての自信なんてまるでなく、4月からも新しい学校で上手くやれるのか、気がかりだった私を大いに勇気づけてくれるものでした。
どんなに好きなことであっても、それが仕事となれば、当然、困難なことが起きると思いますが、この優しい気持ちがいっぱいに詰まった寄せ書きがあれば、乗り越えていけそうな気がします。
子どもたちに、そして、子どもたちの心を大事にしてくださった先生方に感謝しながら、最終勤務を終えました。
帰宅後、家族にこう伝えました。「この寄せ書きは、私が死んだら、必ず棺に入れてね!」
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